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手作り介護食に!便利な調理器具と調理方法

手作り介護食に!便利な調理器具と調理方法

介護食を作るのに、食材を細かく切る作業が大変だと感じたことはありませんか?調理器具をうまく活用すれば、調理の手間が少しでも楽に、更に時短もできます!手軽に取り入れられるものを主に、刻むつぶす簡単グッズや、電子レンジや冷凍ストックの上手な使い方を、具体的なレシピ、調理方法とともにご紹介します。介護する側にできるだけ負担が無いように、日常で継続していける調理を目指しましょう。

目次
介護食作りの手間を調理器具で軽減しましょう 定番の調理家電 ミキサーの特徴は いくつ知っている?意外に便利な調理器具 実際にはどうやって使えばいい?介護食におすすめなとろみあんのレシピも紹介! できるだけ続けるために

介護食作りの手間を調理器具で軽減しましょう

咀嚼機能や嚥下機能の低下により、高齢者には食べづらい料理が多くなります。特に、高齢で介護食を召し上がる方には、それぞれの食べる能力に合わせて調理にひと手間かける必要があります。その手間は、やわらかく加熱する、細かく切る、またはつぶすことが主になり、普段の食事に毎回刻んだりするのは結構大変!この負担を少しでも軽減できる様々な調理器具があります。器具により得意不得意があるので、自分に合った物を探してみましょう。

定番の調理家電 ミキサーの特徴は

定番調理家電のミキサーは、いろいろな種類があり、特徴を理解して上手に使い分けることが大切です。

  • ジューサー・ミキサー
    なめらかなペーストやポタージュ、ムースを作ることができます。ただ、ある程度の容量と水分が無ければ作れないので、少量には向いていません。まとめてストック作りなどには最適です。
  • フードプロセッサー
    細かく刻んだり、ミンチにしたりすることができます。水分が無くても動きますが、粒々が多少残り、完全なペーストにするには不向きです。細かく刻むのに最適で、サイズがいろいろあるので適したものを選ぶとよいでしょう。
  • ハンドミキサー
    少量だけで回すことができ、一人分や二人分を作るのに適しています。つぶし方、刻み方の機能が様々ついているものが多く、幅広く形態を選べます。少量作りたい家庭向きのものですが、つぶし具合にムラができやすいので状態を確認しながら使いましょう。

いくつ知っている?意外に便利な調理器具

電化製品でなくとも使いやすい調理器具があります。

  • おろし器
    おろし器の目の大きさによりなめらかさが変わるので、必要に合わせて使うとよいでしょう。基本は生の大根、長いも、生姜などに使いますが、じゃがいも、玉ねぎ、ごぼう、セロリなど、かたいものは何でもおろすことができ、火にかけるととろりとしたスープやペースト、ミンチに混ぜ込むなどに使えます。加熱前から食材をなめらかにする時に使って下さい。
  • あたり鉢・あたり棒
    ごまやナッツ類など、かたいものを少しすりつぶしたい時などに最適です。すり身や野菜などもなめらかにできるので、ペースト食を作りたい時にいいのですが、完全になめらかにするには手間がかかるので、可能ならハンドミキサーの方が時短もできておすすめです。ごく少量なら活躍します。
  • マッシャー・フォーク・苺スプーン
    加熱した芋類や、やわらかく炊いた根菜類などをつぶすのに向いています。容量やつぶし具合などにより使い分けて下さい。麺類にも使えます。
  • 裏ごし器・ざる・茶こし
    加熱された食材をなめらかにできます。ただ、ざるの目に雑菌が多いので、使うならパンチングボウルの方がおすすめです。更になめらかにするには茶こしを使いましょう。お味噌汁の具を一人分だけなめらかにするのにとても役立ちます。
  • ピーラー・繊切りピーラー
    生野菜を細かくする時に、包丁だけで刻むのは大変。ピーラーで薄く、または細く切ることで手間が省け、均等な大きさに切ることができます。
  • 5枚刃・3枚刃はさみ
    生でも調理後でも食材を細かく刻むことができます。皆と同じ料理を盛り付けてから刻めば、一人分だけ介護食のでき上がり!とっても便利です。
  • ソースボトル
    とろみあんをお料理ごとに少しトッピングするときに活躍します。そのまま冷蔵保存もできて便利です。
  • アイストレイ
    おかゆやペーストなどをたくさん作った時に小分けで冷凍するのに便利です。

実際にはどうやって使えばいい?介護食におすすめなとろみあんのレシピも紹介!

調理器具の種類によって様々な使い方があります。定番レシピを例にして使い方をご紹介します。

  • 肉じゃが
    家族と同じ肉じゃがを、別のお椀で食材ごとにフォークでつぶし、盛り付けます。こんにゃくや肉、絹さやは5枚刃ハサミで刻んで。飲み込みにくい場合は、小さな鍋に適量を移し、片栗粉でとろみをつけてからかけます。
  • 天ぷら定食
    天ぷらを5枚刃ハサミで刻み、天つゆに漬けて衣をやわらかくして盛り直します。添え野菜も刻んで。お味噌汁の具も刻んだら介護食のでき上がりです。ご飯はお粥持参の方がよいでしょう。外食でもご利用できます。
  • 焼き魚定食
    焼き魚の骨をとり、ほぐします。パサつくものは食べにくいので、とろみあんをかけましょう。添え野菜も刻んでバラけやすいものはとろみあんをかけます。お味噌汁の具も刻んだら、サラサラの水分が飲みにくい人にはとろみ剤を混ぜるとよいでしょう。外食でもご利用できます。

とろみあんは簡単に手作りできます。ただし冷凍できません。傷みやすいので作ったらその日に使いきって下さい。

  • 和風とろみあん
    和風だし1カップ・片栗粉大さじ1・水大さじ2:和風だしを鍋で沸かして水溶き片栗粉を加えとろみをつけます。
  • 中華風れんこんとろみあん
    鶏がらスープ1カップ・れんこんすりおろし50g:スープを鍋で沸かしてれんこんすりおろしを加え、とろみをつけます。
  • 洋風じゃがいもとろみあん
    コンソメスープ1カップ・じゃがいもすりおろし50g:スープを鍋で沸かしてじゃがいもすりおろしを加え、とろみをつけます。
  • 長いもとろみあん
    長いものすりおろし1/2カップ・和風だし1/2カップ・淡口しょうゆ小さじ1:すべての食材をよく混ぜるだけででき上がりです。

できるだけ続けるために

介護食を頑張って作る!と意気込んでも毎日のことなので負担がかかります。できるだけ続けられるように、無理なく便利な調理器具をとりいれてみてはいかがでしょうか。

日本料理教室講師 田村佳子

日本料理教室講師田村 佳子

栄養士/調理師/和憩カルチャースペース主催。

大学で海洋水産資源の研究後、大手小売業水産担当として勤務。 水産の流通を把握してから栄養士を所得。調理師専門学校の日本料理で勤務し、日本料理の技術と知識を習得した後、独立。 2008年和憩カルチャースペースを開設し、得意の魚メインにした日本料理教室を開講している。 朝日放送「おはよう朝日です」出演、市場や企業とのタイアップレッスン、行政施設などでの教室開講など活動中。

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