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高齢者は冷えやすい?原因と改善策は?

高齢者は冷えやすい?原因と改善策は?

手足などの冷えが気になる冷え性、体温が低い低体温など「冷え」で悩む高齢者は多くいらっしゃるかと思います。食生活の面から気を付けるべきポイント、手軽に手に入る体を温める食材や、ちょっとした食べ方の工夫が役立ちます。食事で身体の内側から温め、冷えの改善を目指しましょう!

目次
高齢者が冷えやすいのはなぜ? 体温を高めるキホンの「キ」 温活食材ナンバーワン!生姜のチカラ 発酵食品のすすめ スパイスの使い方をマスターして美味しく温活!

高齢者が冷えやすいのはなぜ?

高齢になると運動不足などにより汗腺の機能が低下して体温調節機能が衰え、周囲の温度に影響を受けやすくなってきます。暑さや寒さに身体が適応できず体調不良に陥ることがあります。
若いころよりも平熱が低くなる傾向があり、インフルエンザなどの感染症にかかっても熱が高くならず発見が遅れることがありますので注意が必要です。
また、体温が35.0℃以下の状態を「低体温症」と言います。低体温症になると肺・心臓・肝臓・腎臓など身体の各臓器の機能低下を引き起こし、免疫力低下にもつながります。
適切な体温管理のためにはまず部屋の温度設定や着るものへの配慮が大切です。日頃から体温測定をし、自身の体温を把握しておくことも大事です。

体温を高めるキホンの「キ」

体温を高めるためには、入浴、運動とともに食事が大切になります。
高齢になると食欲が低下して1日2食で済ませる方もいらっしゃいますが、規則正しく3食食べるのが理想です。
なぜかと言うと一つ目の理由は、朝食を食べることは1日の活動に向け、代謝を高めて体温を上昇させるために重要だからです。今まで朝食を習慣のなかった方はバナナやヨーグルトなど手軽に食べられるものを少しずつ食べることから始めてみてはいかがでしょうか。二つ目の理由は2食だけでは1日3食分に匹敵する必要な栄養素を摂れないことが多いからです。エネルギーが十分に摂れないと熱の産生量も少なくなります。必要な糖質、タンパク質、その他の栄養を摂って、適正な体重と筋肉と体脂肪を保つことが体温維持には重要なのです。

温活食材ナンバーワン!生姜のチカラ

高齢者は冷えやすい?原因と改善策は?

生姜湯を飲んだ時に身体がポカポカと温まる感覚を経験されたことがあるかと思います。食材の中で生姜は温める力はナンバーワンと言われています。
生の生姜には「ジンゲロール」という辛味成分が含まれていますが、これを加熱すると「ショウガオール」という成分に変化します。この「ショウガオール」は胃腸の壁を刺激し、筋肉を動かす運動作用により身体の深部に熱を作り出すことで身体の中から温まる働きがあると言われていますので、冷え予防には加熱した生姜がオススメです。
手軽なチューブのおろし生姜をいつものお味噌汁に加えるだけでも良いですね。
また、生の生姜を買ってうっかり野菜室の中で放置して傷めてしまった経験はありませんか?お好みの形状(すりおろしやみじん切り、スライスなど)にして密閉袋に入れて空気を遮断し、冷凍保存しておくと傷めることなく使いたい時にさっと加えることができます。
このような工夫でこまめに生姜を取り入れてみてはいかがでしょうか?


発酵食品のすすめ

発酵食品は腸内環境を整える、という話はよく耳にすることがあるかと思います。腸内環境を整えると代謝が活発になり、その結果身体が温まる効果も期待できて冷え予防にも効果的なのです。
発酵食品には様々な種類があります。乳酸菌によって発酵したもの(ヨーグルト、キムチなど)、酢酸菌(酢など)、納豆菌(納豆など)、麹菌(味噌、塩麴、甘酒など)などです。腸内環境を整えるためにはこれらを同じものばかりではなく色々な種類を摂り、併せて腸内細菌の餌になると言われている食物繊維も意識して摂ると良いでしょう。和食には発酵食品がバリエーション豊富にありますので取り入れやすいかと思います。


スパイスの使い方をマスターして美味しく温活!

スパイスの中にも身体を温めるのに効果的なものがいくつかあります。
シナモンはシンナムアルデヒドという香り成分が血管をきれいにして血行を促進する効果があると言われています。ミルクティーにシナモンパウダーをかけたチャイ風味の飲み方なども良いですね。りんごに少量のバターをのせてやわらかくなるまで電子レンジにかけ、シナモンパウダーを振ったデザートもおすすめです。

一般的に、冬が旬のものや寒い地域でとれる食材は身体を温め、夏が旬のものや暖かい地域でとれる食材は身体を冷やすと言われています。
身体を冷やす食材を摂る時は、温めて食べたり身体を温めるスパイスを加えると良いでしょう。
唐辛子も辛味や刺激成分が身体を温めてくれる熱性が高いスパイスです。他にも胡椒、山椒なども同様に冷え予防に効果的です。

いつもの食生活を少し見直して、冷えの悩みを改善していきましょう!


※当コラムは、ご利用者の健康状態や医療の必要性に言及したものではありません。また、当社は、情報自身について、その内容の真偽、適格性、正確性について保証や責任を負うものではありません。

若子みな美

管理栄養士小林千晴

野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/介護支援専門員

病院、高齢者施設で献立作成、栄養管理業務に従事。その後フリーランスとして訪問栄養指導、介護予防教室講師、特定保健指導、クリニックでの栄養指導、レシピ開発、野菜料理教室、こども料理教室の主宰などを経験。その後、気軽に食事のことを相談できる街の中にいる管理栄養士を目指して、地域密着型の介護事業所にて地域の方への食支援に向けて活動している。

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