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高齢者へのプレゼントはどうする?栄養士が選ぶおすすめの食べ物

高齢者へのプレゼントはどうする?栄養士が選ぶおすすめの食べ物

高齢者・シニアである父・母・祖父・祖母など、自分より目上の方の喜んでもらえる贈り物は何を選べばよいか悩みますよね。 ライフスタイルや体調など様々ですから相手を気づかった贈り物をしたいものです。今回は高齢の方に喜んでいただける、食べ物の贈り物をご紹介します。

目次
プレゼントをするタイミングは? ライフスタイル別 おすすめのプレゼント 体調別 おすすめのプレゼント

プレゼントをするタイミングは?

母の日、父の日、敬老の日、クリスマス、誕生日など想いを込める場合や、お盆や年末年始など帰省時の手土産を含めると贈り物をする機会はたくさんあります。 同じようなものが被らないようにすることも気遣いのひとつですが、何を贈ればよいのかわからず悩まれている方も多いのではないでしょうか。
贈る相手が高齢の夫婦での二人暮らし、一人暮らし、ご家族と同居されている、施設や入院されていることもあるでしょう。
このようなライフスタイルによって贈り物を選ぶのもひとつです。また高齢だからこそ、健康などに役に立つものをプレゼントしたいですよね。

近ごろは、感染症の問題から帰省を控える代わりにプレゼントを郵送することが多くなっていると思います。 デパートなどで商品を探して購入して持参するということから、インターネットなどの通販から選んで注文する方が、贈る側としても実際に歩き回ってよい商品を探すより手間が省けてとても便利です。
産地直送の野菜や果物、肉、魚介類から地酒やジュース類、スイーツなども全国各地のこだわりの様々な品を贈ることができます。たくさんの商品を一度に選べるため、1年を通して贈り物が被ることも防げそうですね。

ライフスタイル別 おすすめのプレゼント

高齢者だけのご夫婦には、

二人で食べきれる量がおすすめです。
例えば、お菓子の詰め合わせは、数種類のお菓子がたくさん入っていて量が多すぎるということがありますが、お菓子とお茶のセットなど、2商品入っているものは、1商品ずつが多くなり過ぎず、丁度よい量のものを選びやすくなります。

お料理を積極的にされるのであれば、旬の新鮮な野菜などもおすすめです。色々な野菜の入った商品もありますが、あまり珍しい野菜が入っていると調理の仕方や食べ方に困ることもあるので、一般的な野菜がいいかもしれません。
また、ちょっと高級で少量なものなども贈り物に最適です。ステーキなどの肉類や西京漬けなどの魚類、箱の中に宝石のように並べられたフルーツなどです。
あまり料理をされない方に贈る場合は、解凍するだけで食べられるお寿司のセットや、温めるだけで食べられる調理済みのブランド肉のレトルトパウチ食品などもよいですね。


一人暮らしの方への贈り物は、

簡単に食べられるものがいいでしょう。特に男性は食事の準備が苦手という方が多いです。女性も自分のためのごはんの準備となると億劫になることもあります。ですので、一人分ずつパッケージされたちょっと高級な惣菜などはいかがでしょうか。
煮魚や野菜の煮物、うなぎやカニなどを使ったおこわなど、レトルトパウチされた商品は賞味期限もある程度あるため、保存もできて便利です。
また口腔や嚥下機能の問題から食べずらさがある場合はゼリーやレアチーズケーキなど柔らかく口当たりのよいものは食べやすくておすすめです。

ご家族と同居の場合は家族で食べることを想定するのもひとつです。旬の果物や肉類、スイーツの詰め合わせなど、数がある程度あるとご家族で楽しんでいただけますよね。 重たいジュース類や酒類などの飲料も他のご家族がいれば、運んでもらう煩わしさなどもないためいいかもしれません。

施設や病院にいらっしゃる場合は食べ物の持ち込みを制限している所もあるため、施設や病院に確認を取ってから贈るとよいでしょう。

体調別 おすすめのプレゼント

高齢になると健康に対して気になることや心配になることもありますよね。心配や不安のある症状別の贈り物を紹介します。


血圧が心配な方には、

塩分の排出を促すカリウムの豊富なものがおすすめです。
例えば、納豆はカリウムが豊富です。大豆にこだわった高級な納豆などを送ってみてはいかがでしょうか。 他には、トマトジュースや野菜ミックスジュースなどもカリウムが豊富でおすすめです。
また、発酵調味料の酢やかつお節などの旨味を利用することで余計な塩分を抑えることができます。 和え物などに醤油をかけるのではなく、酢やかつお節かける食べ方なども一言添えて、贈答用の酢やかつお節などを贈るといいでしょう。


骨粗鬆症が心配な方には、

骨の健康に必要なカルシウムやビタミンD、たんぱく質などの栄養素が豊富ものを選ぶとよいでしょう。 牛乳やプリン、チーズなどからはカルシウム、干し椎茸からはビタミンD、卵や魚の干物からはたんぱく質を摂ることができます。
牧場からの直送牛乳やプリン、チーズ、ブランド卵、魚専門店の干物など贈答用のものがたくさんあります。


血糖値が気になる方には、

食物繊維が豊富な食材がおすすめです。食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
大麦などの穀類には、食物繊維が豊富なため、自炊される場合は雑穀などもおすすめです。そうでない場合は手軽に食べられる、レトルトパックに入った雑穀ごはんなどもあります。 温めるだけで食べられるためとても便利です。
また、海藻も食物繊維が豊富です。贈答用のわかめなどはちょっとした贈り物にぴったりです。


低栄養が気になる方には、

たんぱく質や炭水化物をしっかり摂れるものを贈りましょう。
肉類や魚類のお惣菜などを贈ることでたんぱく質の摂取にもつながります。特別な日の贈り物には、高級レストランや高級料亭などから販売されているお惣菜などもおすすめです。
炭水化物であるパンも贈ることができます。パンの場合は切る手間のいらない、小分けになっているものを選ぶとよいでしょう。
食事量が落ちている場合は、フルーツ入りのゼリーやムースなど喉ごしがよいものを選びます。ヨーグルトなどの乳製品はたんぱく質も取れるためおすすめです。

ライフスタイルや健康状態に合わせて贈り物を選ぶことで満足度も高まることでしょう。

<参考文献>
飯田薫子、寺本あい2020年「一生役立つ きちんとわかる栄養学」西東社

※当コラムは、ご利用者の健康状態や医療の必要性に言及したものではありません。また、当社は、情報自身について、その内容の真偽、適格性、正確性について保証や責任を負うものではありません。

金子あきこ

管理栄養士金子 あきこ

給食コンサルタント/節約美容料理®研究家
東京家政大学短期大学部栄養科卒業

10年以上給食委託会社にて特別養護老人ホームやデイサービス、幼稚園などにて調理や献立作成を行う。赤字を黒字転換する献立作成を得意とする。2015年に独立し給食施設のコンサル業務・レシピ開発・コラム執筆・セミナー講師・メディア出演など活躍中。著書『おなかぺったんこ腸筋レシピ』リピックブック など。

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